project and news of the botanical redesign

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weekly “Flower design” 06/27/2015


●Japanese name:グラマトフィラム
●English name:Queen of orchids
●Scientific name:Grammatophyllum
●Habitat:Southeast Asia

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weekly “Flower design” 06/20/2015


●Japanese name:アーティチョーク, 朝鮮薊(チョウセンアザミ)
●English name:Artichoke
●Scientific name:Cynara scolymus
●Habitat:Mediterranean coast

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weekly “Flower design” 06/12/2015


●Japanese name:連翹(レンギョウ)
●English name:Golden Bells
●Scientific name:Forsythia suspensa
●Habitat:China

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no.3 続・日本が500年前に気付いてしまったこと

事象の由来を知ることはそれを説明する最良の手段である。(ゲーテ)

「活ける」とは、植物を単に花瓶に挿すことではなく、はたまた自由な創作でもなく、植物の最適化であるというのは前述によるところです。それは、これからの社会で自然との正しい付き合い方の一助になることを僕は期待しています。

更に同じく前述のとおり、僕はデザインの可能性もとても信じています。デザインは単なる装飾のことではなく、ある問題に直面したときそれを最適化し解決に導くこと。それは言わば生存本能のような叡智であって、造形的領域の専売特許だったのは一昔前の話です。植物業界を筆頭に、一部で根強い誤解があることは未だ残念でなりません。

(以下wikipediaより抜粋)
「デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もあったが、最近では語源の意味が広く理解・認識されつつある。」

そんな長めの前置きはさておいて、実はある興味深い相関性に気が付いたんです。それは、僕の大好きな両者がとてもよく似ているということ。「活ける」という思想は、対象の最適化という意味においてデザインとほぼ同義語だといえます。「活ける」という言葉を丁寧に咀嚼してみると、ほぼデザインそのものだと思うんです。

僕は昔から、素晴らしいプロダクトを見るにつけ「素材を活けているなあ」という感覚がありました。特に木工の場合、相手が木という植物だけに他人事とは思えない悔しさがある。この人がいけばなやったらさぞ上手いんだろうなんて妄想してみたり、もはやこれはいけばなと呼んでもいいのではと思ってみたり。

例えば、トーネットは木を活けているし、グローボールは硝子を活けているし、パントンチェアはプラスチックを活けているし、ブロイヤーはスチールパイプを活けているなあと、僕には感じます。いわゆる名作家具は、素材の成りたい形に対して素直なものがとても多いなあと思います。

「活ける」とは、正に命を宿すことです。それは素材の声を聞くことから始まります。素材の声に素直になり丁寧に矛盾を整理していくことで破綻を逃れていく。真に活かされたものというのはそこに破綻なき生命感があるからこそ美しい。物事の在るべき姿を見つけることを「デザイン」と呼ぶならば、それを「活ける」と言い換えても同義だろうと思います。

モダニズム近辺(20世紀初頭)をデザインの発生と仮定するならば、「活ける」はそれより約400年前(15世紀中期)に誕生しました。バウハウス初代校長のグロピウスがル・コルビュジェに宛てた手紙の中には「我々の抱くモダニズムの理想は日本が数百年前に既に到達していた…」とあるそうです。また、フランク・ロイド・ライトも自伝の中で同様な衝撃を告白しています。

日本はデザインという概念が生まれる遥か前から、いけばなという文脈を通じて最適化に気付き運用していました。更に時間を戻れば自然信仰からくる万物への畏敬の念が根底になりますが「活ける」という言葉になってはじめて思想として結実しそれが最終的にいけばなという形に現れたとき、最適化によって課題が解けていくことに気が付いたのかもしれません。

日本の伝統建築が近代建築誕生の礎となった様に「活ける」という思想がデザインの発生になんらかの影響を与えていたのではないか?いけばなとデザインをこよなく愛する僕としてはそんなことを妄想してニヤニヤしたりしています。しかし冒頭の通り、日本ではとかくデザインという響きに誤解がつきものです。ならば我々に馴染み深い「活ける」という思想をもってその誤解を解いてはいけないものか、模索してみることにしましょう。

text by nobuaki kawahara

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weekly “Flower design” 06/06/2015


●Japanese name:カトレア
●English name:Cattleya
●Scientific name:Cattleya
●Habitat:Central and South America